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【イベントレポート】「あまみハンドメイドマーケット」でみつけた、島で生まれる豊かな作品。

豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、「日本で天国に一番近い島」と呼ばれる鹿児島県・奄美大島。1月21日、作品販売やワークショップを行うイベント「あまみハンドメイドマーケット」にて、ハンドメイド作品を表彰するコンテスト「あまみハンドメイド大賞」が開催されました。当日のイベントの模様と、受賞作品に込められた想いをご紹介します。

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奄美市×GMOペパボの新しい取り組み

奄美市では2015年から「フリーランスが最も働きやすい島化計画」と題し、フリーランスの方々が最も働きやすい環境づくりを目指すプロジェクトが開始されました。「minne」を運営するGMOペパボ株式会社は、奄美市を拠点に活躍するクリエイターのみなさまを応援すべく連携協定を結び、作家さま向けのセミナーなどを開催。

"日本で天国に一番近い島"で、ハンドメイドマーケット

今回のイベント会場、奄美大島の中心市街地、名瀬という場所にある「奄美文化センター」。
会場に集まり並ぶのは、自然に囲まれた環境ならではのハンドメイド作品や、地域で収穫された食べ物など、さまざまな作品の数々。

開場のアナウンスを合図に、ぞくぞくとたくさんの方が会場入り。あっという間に、来場者の方々で会場がいっぱいになり、早くも賑やかな雰囲気になってきました。

販売ブースには、島で活躍されている作家さまのハンドメイド作品や、

地域素材のパッションフルーツを使ったフルーツソースのほか、おいしそうな食べもので溢れ、フードエリアはとても充実。さまざまなお店でお買い物を楽しむことができました。

マーケット会場の、とあるスペースでは島の作家さまによるワークショップなども行われ、大人から子どもまでハンドメイド作品づくりを体験。

minneの作家活動アドバイザー・和田によるセミナーも開催。
会場内の出展者のブースを回り、作品販売のアドバイスから奄美からの発送代を抑えるためのコツなど、地域ならではのお話しをさせていただきました。


第1回「あまみハンドメイド大賞」開催

そしていよいよ「あまみハンドメイド大賞」の受賞式がはじまりました。

第1回目にあたる今回のイベントは、奄美在住の方々を対象に、「奄美の自然・豊かさ・時間を表現したハンドメイド作品」を募集し、32名の作家さまよりご応募いただきました。

「大賞」「優秀賞」「しーま賞」「プチしーま賞」「minne賞」と、さまざまな賞をご用意いたしました。

まずはじめに、奄美市役所 商水情報課の髙課長よりごあいさつをいただきました。

「会場のみなさまの作品を見て、奄美のハンドメイドがこれほど盛り上がっていることを改めて実感しました。このようなイベントが開催されることを、大変素晴らしく思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と髙課長。

続いてminneの発案者でもある阿部も登壇し、ごあいさつさせていただきました。

「昨年、minneを運営するGMOペパボと奄美市さまは、『働き方改革』としてクリエイターのみなさまを応援する協定を締結させていただきました。その集大成でもある今イベントを迎えられ、多彩な作品たちをこの目で拝見できたこと、とても喜ばしく思います」と、阿部。


いよいよ、各受賞作品の発表です。

まずはじめに「しーま賞」の発表です。
こちらは、奄美市のポータルサイト「しーまブログ」さまより贈られる賞です。

「しーま賞」受賞は、泉 幸二さんの「道弾き三味線」。

「賞をもらえるとは思っていなかったので本当に嬉しいです。この作品は鳥獣戯画から発想を得て、奄美のクロウサギと合わせてみました」と泉 幸二さん。

「ウサギが道すがら歩いている様子を表現しています。奄美の奄美たる所以をもっともっと探索して表現し、広く伝えて行きたいと思います」


続いては、「優秀賞」の発表です。
「優秀賞」は「大賞」に次いで、作品の技術力や独創性が素晴らしかった作家さんに贈る賞です。

今回「優秀賞」を受賞されたのは2名。

お1人目は、ランプ「草刈りシェード」とオブジェ「アカショウビン」の2点を制作した、赤木さん。

制作者の赤木さんご本人は残念ながら、当日会場にお越しいただくことができなかったのですが、そばで制作活動を支えてきた奥さまに、受賞作品についてのコメントを代理でいただきました。

「ハブが多い奄美は、草刈機とは切っても切り離せない関係です。その草刈りの刃に美しさを感じ、それを使ってつくった作品がこちらのランプ『草刈りシェード』です。島の女の人たちに見せると、『うわぁ、草刈機だ!』と驚いてくれます。それが、とってもこの島らしい反応で、見せるのが楽しいです」

「オブジェ『アカショウビン』ですが、うちの主人は年に1度だけ、年賀状のために干支にちなんだ作品をつくるんです。今年は酉年ということで、奄美大島のアカショウビンをモチーフにつくりました。今年で13作品目になりますが、これからもつくり続けていきたいと思います」


そして2人目の「優秀賞」には、KIKURAさんの「クロウサギ2wayヘッドドレスとゆらゆらイヤリング」が選ばれました。

「今回は奄美にちなんだ作品ということで、やはりクロウサギが思い浮かびました。普段は、色が地味であまり目立たないクロウサギ。ヘッドドレスにして頭にのせて目立たせてあげたいな、と思ってつくりました。イヤリングは、ほっぺにキスしてくれるところがポイントです」と、KIKURAさん。

「見てくださった方や、身につけてくださった方に楽しんでもらうこと、そして自分が楽しんでつくることを意識したので、このような賞をいただけたことが本当にうれしいです」

「KIKURAさん」の作品ギャラリー


続いては、minneより贈られる「minne賞」の発表です。

受賞したのは、アシビゴコロさんの「折り貝のペンダント/大島紬ピアス/魚びらピアス/四葉ピアス」。

「できるだけ奄美大島の素材を活かしてつくってきた作品なので、多くの人の目に触れ、賞を取ることができ、これまでやってきて本当によかったです」

「魚のうろこやひれなどの生ものを使用し、乾かすタイミングなども悩んで悩んで、ここまできました。ものづくりが自己満足としてでなく、みなさまにこうやって評価をいただけることがうれしいです」と、アシビゴコロさん。


そしてそして「大賞」の発表を前に「プチしーま賞」の発表です。
「プチしーま賞」は、ものづくり作家としてのさらなる活躍を期待する新人作家さんに向け贈られる賞です。
受賞作には、諌山あずささんの「黒ウサギのポーチ」が選ばれました。

「母が賞への応募を薦めてくれた日に、ちょうど学校でクロウサギについての授業があったのが作品づくりのきっかけです。夜行性なので後ろに星のボタンをつけました。将来は好きな裁縫の仕事に就きたいので、もっと練習して上手になりたいです」と、諌山あずささん。


そしていよいよ、「あまみハンドメイド大賞」の発表です。
「大賞」の方には、2017年4月28日・29日に開催される「minneのハンドメイドマーケット」への出店権利が贈られます。



大賞は…。


嶺 紀子さんの「紬のベビーシューズ」!

「去年、出産を機に里帰りしてきた次女と一緒にベビーシューズをつくったことをきっかけに、これを紬でつくるとどうなるのかな?という興味から作品をつくってみました」

「つくってみたら意外とかわいくできたので、今回応募しました。このような賞をいただけて本当にうれしく、光栄に思います」と、嶺 紀子さん。

デザインのかわいらしさに加え、縫製の技術力の高さが評価された嶺さんの作品。
本当におめでとうございました。

「大賞」の嶺さんに贈られたトロフィーも賞状も実は、島の職人さんによるハンドメイドのものです。
トロフィーの形は、”ハンド”メイドなので手と、飛躍の意味を込めた羽ばたく鳥をモチーフに合わせ、デザインしつくられたもの。賞状は、型染の工房をされている作家さんに制作いただきました。


こうして、すべての受賞者の発表が終わりました。


実は今回の「あまみハンドメイド大賞」ですが、当初は受賞者を3名で予定しておりましたが、作品の審査会でみなさまの作品があまりにすばらしく悩みに悩んだ結果、急遽6名の方を選出させていただくことになりました。

こちらは前日に、イベント主催者である奄美市役所・しーまブログの皆さまとminneのスタッフで行った作品審査会。

甲乙つけがたいクオリティの作品たちを前に、審査員一同本気で頭を抱えていた様子。

今回、minneでは初めてとなる地域限定の作品コンテスト。当日は500名以上の方にご来場いただき、大盛り上がりのイベントとなりました。

今後もminneでは、ハンドメイド作家さまが生み出すアイディア溢れる作品の数々との出会いの場を提供し続け、全国各地の作家さまのご活躍を応援していきたいと思います。

それでは、次回の開催もお楽しみに。


【 その後のおはなし 】

「優秀賞」を受賞された赤木さんが、minneのアトリエに遊びに来てくれました

後日、東京でのお仕事のため授賞式を欠席された優秀賞の赤木さんが、minneのアトリエ 世田谷へお越しくださり、お話を伺うことができました。金属装飾の職人さんである赤木さんは、10年前から仕事で東京と奄美大島を行き来していたそうですが、5年前に奄美大島に移住し、現在に至ります。

受賞おめでとうございました!いまのお気持ちをお願いします。

「この様に自分の作品を世の中に発表し、まさか人様の目に触れると思っていなかったので、予想外の展開にとても嬉しく思っております。草刈り機のランプシェードは、島の農家さんたちに不要になった刃を提供いただき、加工したのもです。提供くださった方々に、この場を借りてお礼をお伝えしたいです。長年、金属装飾の仕事に携わる中で奄美大島に移住し、5年ほど経ちました。通常は大型機械を使うような作業でも、元々は人間が手作業で行ってきたことの積み重ねなので、原点に立ち返って全て手の力だけで制作を行っています」

東京と奄美大島を行き来した経験の中で、感じている事はありますか?

「東京の便利な生活に慣れてくると、何もしなくなってしまうんですよ。ちょっと外にでれば食べものもたくさんあるし。島では、生活でも制作でも、『無い物は知恵をつかってどうにかする』ということが日常です。島にいても東京にいても、やることは同じだと感じています。島でのものづくりの現場を、もっと多くの人に知っていただけたら、と思っています」


最後に、「これから島で何かしたい、と思う方にアドバイスをいただけないですか?」とお願いしたところ、「とにかく知恵を絞ること。知識と経験だけでは難しい。試行錯誤がとても大切だと思っています」と、赤木さん。

奄美大島でminneスタッフが感じた、島独特の熱量のルーツに直結する、とても印象深いお話でした。
赤木さん、minneのアトリエ 世田谷 へお越しくださり、本当にありがとうございました。
これからの受賞者の皆様のご活躍を心より応援しております。


期間限定で受賞作品を展示します

2017/2/10(金)~3/31(金)の間、「minneのアトリエ 世田谷」にて、「あまみハンドメイド大賞」の受賞作品を展示します。この機会にぜひ、実物を見にお越しくださいませ。