詰めるよろこび「あの人のおべんとう」vol.3

毎朝のたのしみ、それはおべんとうを詰めること。こだわりの「わっぱ」なら、お昼に包みを広げるわくわくと同じくらい、「詰める時間」もしあわせなものです。「どんなおかずを詰めましたか?」今回は、「minne」の作家支援アドバイザーをしているスタッフのおべんとうを覗いてみました。

みんなで使おう

猛暑だった8月のある日。日本の伝統工芸品に特化した動画コマースサイト『CRAFT STORE』を運営するニューワールド株式会社さんから「minneさんへ」と杉の木でつくられたおべんとう箱が届きました。開けるとほのかに薫る、杉の木のいい匂い。

いいなあ。ちょっと、みんなで順番に使ってみませんか?

そんなこんなで、この連載がはじまりました。「あの人のおべんとう」、連載第3回目は「minneのアトリエ」の作家支援アドバイザーであり、料理が得意なスタッフ「かおるちゃん」に詰めてもらいました。

料理はお得意

「“よし、できた”という瞬間も見せてほしい」。そう伝えると、調理済みのおいしそうなおかずを持参し、その場で詰めてくれました。

かおるちゃんは、こんなに料理が得意なんだね。はじめて知りました。

かおる
実はけっこう自信があって(笑)今日は、2段もつくらせてもらっちゃって。

うれしいですよ、ありがとう。なんで得意なんだろう。

かおる
小学生のころから、家族の晩御飯をつくっていたせいもあるかもしれないですね。わりと料理は身近な存在で。

やっぱり早いうちから身につけてるといいのかな。

かおる
料理番組で紹介されてるメニューとかも、その日のうちに挑戦することが今でも多かったりして。自然とそんな感じになってますね。

この連載に、ぴったりなひとですね。さがしてました。

かおる
よかったです(笑)。というのも、母がすごく得意だったりするので。

お母さんも上手なんだ。

かおる
上手というか。管理栄養士で。あと、調理師専門学校の講師もしてたんです。

…このうえない。ぴったりです。

かおる
はい(笑)

甘露煮だ。おいしいですよね。

かおる
この季節いいですよね、さつまいもの甘露煮。わたしも好きで。このスペースにおさめて。よし、最後の一品詰め終わりました、完成です。

よし、できた。

わあ、きれい。すごいね、本当に華やかですね。今日のおべんとうのテーマってありますか?

かおる
季節の野菜がメインのお弁当、ですね。だけどちょっと、裏テーマがあって。

「裏」はなんだろう。

かおる
「Instagramに載っているお弁当」って言うんでしょうか(笑)。丁寧なひとの、素敵な暮らしの。

ああ。そうだね、これはまさに「いいね」ですね。映えそうです、とても。

かおる
二色ごはんは、見た目も良くて人気だし、やってみたかったんです。おかずとして入れたのは、唐揚げのチリソース和え、きゅうりとしその和え物、パプリカのオリーブオイルで和えたグリル、人参のラぺ、あとはデザートのフルーツです。

「ラペ」とはなんですか、「ラペ」とは。

かおる
これですね。フランス料理なのかな。人参を細長くおろして和えるだけの簡単なものなんですけれど。色合いも良くなるので、重宝しています。

さすが。今回は、なんだか勉強になりますね。
 

彩り美しいその中身について、さらにくわしくおしえてもらいました。

お気に入りで包む

これから食べるのに、結んでもらってすみません。

かおる
いえいえ、包みも気に入ってるんです。

2段でもしっかり包めているから、すこし大きいサイズなんだね。かわいいです。

かおる
淡くて落ち着いた色合いが好きです。あと、どうやって包むかで表面に出る柄が変わるので、そこもお気に入りで。
お弁当包み「山なみ」ライトグレー

ごめんごめん、あけていいよ。

かおる
この連載読んでましたけど、本当にすぐあけるんですね(笑)。

そうなんですよ、本当に。これ、順番変えたほうがいいね(笑)。次から考えよう。

華やかに香る

わあ、さっきも見たのに、本当においしそう。いいですね。

かおる
よかった。自分で食べるのに、こんなに褒めてもらっちゃって。

ごま油かな?とてもいい香りがします。

かおる
そうですね、きゅうりとしその和え物は梅とごま油の香りがします。ごま油って、すごく食欲そそられますよね。

好きなものを好きなだけ

かおる
食べていいんですか?

いつまでも眺めていたいぐらいだけど、どうぞ召し上がってください。

かおる
では、いただきます。まずはパプリカからにしようかな。

お野菜が本当にいっぱい入ってる。

かおる
野菜がすごく好きで。特に、前菜的な食べものが大好きなので、こんなおかずになりました。コンビニでお昼ごはんを買うことも多いんですけど、いろんな種類の野菜を少しずつ食べる、というのがやっぱり難しいなあと思って。

そうだね、自然とお野菜の量も種類も少なめになっちゃう。その点、お弁当はいいですね。

かおる
そうなんです。好きな食べものを好きなだけ入れられるので。

だけど、これだけの種類は下ごしらえが大変じゃない?

かおる
前日につくっちゃうんです。朝の早起きはちょっと苦手なので、「あとは詰めるだけ」という状態にしておく。

なるほど。献立もゆっくりそのときに考えるんですね。

かおる
そうですね、旬で安いお野菜をスーパーで買ってきて、そこから献立を考えることが多いですね。

料理上手はお買いもの上手でもあるんだね、きっと。なんだかもう、好きになってしまいそうだ。

おべんとうを詰める、ということ

みんなに聞いてるんですけど、おいしいおかずとは別に、すごくいい香りがしない?

かおる
するする。しますよね、木の香り。いつものお弁当箱で食べるより断然おいしく感じちゃう。お弁当箱自体の見た目がとっても素敵だから、より丁寧に詰めたくなったし、あけると「ふわっ」て香るし、うれしいお弁当箱ですよね。

「お料理」をとてもたのしんでるなあ、と思ったんですけど、「お弁当を詰める」っていうのもまたたのしいよね。

かおる
そうですね。最近すこし詰める機会が減ってたんですけど、本当今日たのしくって。またいっぱいつくりたいなあと思いました。食べたいものを、食べたい分だけ、好きに詰めるって贅沢ですね。

かおる
あと、やっぱり誰かと話しながらお弁当食べるのってたのしいですよね。お互いのおかずの話だけでも、いろいろと盛り上がったりして。お弁当って、そのご家庭の「らしさ」みたいなものがすごく出ると思うので、もっとそのひとのことを知れたりするのもたのしい。

そうなんだよ、かおるちゃん。いい連載なんですよ、これは。

かおる
あはは、そう思いました(笑)。公開たのしみにしています。

 
 

次回もおたのしみに。

うるしの弁当箱(二段)
手仕事の温もりが伝わってくる、杉の木でできたうるしのお弁当箱です。お買い求めは『CRAFT STORE』から。
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取材・文 / 中前 結花  撮影 / 真田 英幸