扉を開けたくなるカード vol.4 「3373さん」

作品にそっと添えられていることも多い、クリエイターの名刺やショップカード。イベントやお店に出かけて持ち帰ったり、手渡しでいただいたり…と、普段からたくさんのカードを受け取る編集部スタッフが、心に残った1枚をご紹介します。その人に会いたくなるような、作品を覗きたくなるような、お店に足を運びたくなるような…そんな、次の扉を開けたくなるカードがいっぱいです。

シンプルで上質なコットンに活版印刷の文字。思わずそっと触れて、その手触りを確かめたくなるような美しいショップカードに目が留まりました。作り手の3373さんにお話をうかがいます。

3373
日常に “心がちょっと波打つようなときめき”を届けるような、陶器や貝がらでつくる、アクセサリー・雑貨作家さん。
https://minne.com/@3373

「たいせつにしているもの」が伝わるように

シンプルだからこそ伝わってくるものがありますね。このショップカードは、いつ頃から使われているものでしょうか?
3373さん
これは、1年前くらいに以前のものから新しくつくり直したものです。陶器や貝殻を使った作品を手がけているので、「素材の美しさ」や「質感」を伝えられるような、ショップカードにしたいと考えたんです。情報やデザインは極力省いて活版が映える色や紙を選びました。

触れたくなる「活版印刷」

表面の活版印刷部分は「3373」と書かれているのでしょうか。
3373さん
空押しの部分は、お店のロゴマークを表しています。縦にして見ると、数字の「3373」をつなげて書いたかたちになっていて、横にして見ると「波のかたち」をしています。この波を見たとき、「3」が繰り返し並ぶなかで、「7に」当たる部分には「なにか」が起きていますすよね。ここに、お店のコンセプトでもある“日常に 心がちょっと波打つようなときめき”が起きた瞬間を表現しました。

名刺交換の際に、なにか言われたことはありますか?
3373さん
「とっておきたくなる」と言っていただけると、やっぱりうれしいですね。ブランドの想いを込めたロゴマークを最大限に生かしているので、感じとっていただきたいことが、伝わっているように感じます。

シンプルでささやかなときめき

3373さんの作品から伝わってくる「素材そのものの美しさ」や「落ちつきのなかに見える個性」のようなものが、このカードにすべて表れていますよね。
3373さん
ものづくりにおいても、なるべく華美な装飾デザインはせず、見た人にいかに、シンプルでささやかなときめきを与えられるデザインにするか、といったことをたいせつにしています。カードと同じように、そんな体験を届けられるよう、これからもものづくりに努めたいと思います。

 
最後に、3373さんのものづくりを覗いてみましょう。
おすすめの2作品を選んでいただきました。  
 

貝殻ピアス

本物の貝殻を使ったピアス。貝殻と淡水パールの繊細な美しさと、さりげなく耳もとを飾る華奢さが愛らしい一点です。

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陶器のヘアゴム

春らしい淡いパステルカラーのヘアゴムです。数種類の釉薬が水彩のように混ざりあって生まれた、一点ものならではの個性的な表情をたのしんでください。

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扉を開いて
3373さんの作品同様、素材そのものの美しさが、上品に、それでいてたっぷりと活かされたカードでした。ロゴに込められた想いと、それを表す「波打つ様子」は、なるほどと手を打ちたくなる、心に残るお話でした。(聞き手/ 中前結花)