minne×「ルノワールとパリに恋した 12 人の画家たち」

9月21日より横浜美術館で開催される『横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』展。ルノワールの傑作《ピアノを弾く少女たち》をはじめ、パリのオランジュリー美術館所蔵の名作が約70点紹介されるこの展覧会の開催を記念して、minneの人気作家さん6名に公式コラボ作品を制作・販売いただくこととなりました。この秋、芸術の世界をちょっと身近に感じてみてください。

名画を手のひらの上の作品に


横浜美術館開館30周年を記念して開催される、『オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち』。この展覧会は、パリのオランジュリー美術館所蔵の、ルノワールをはじめとしたパリを愛した画家たちの名作約70点が一堂に会する貴重な機会となっています。

今回は、マリー・ローランサンやアンリ・ルソーといった、芸術に魂を捧げた画家たちの名作とコラボレーションして、オランジュリー美術館の監修のもと、minneでも活躍する6名の作家さんが公式コラボ作品をつくり上げてくれました。横浜美術館でしか手に入らないその限定作品を、制作の裏側とあわせて、じっくりとご紹介します。

Lamipasさんの「ブローチ」

モチーフ:マリー・ローランサン《マドモアゼル・シャネルの肖像》

アクセサリーを制作するLamipasさんが手がけたのは、クリスタルが上品に輝くリボンモチーフのブローチ。絵画のモデルであるココ・シャネルから想起したデザインだといいます。


「名画をモチーフに制作という新たな試みに、とても緊張感がありました」というLamipasさん。普段から、美術館にふらりと訪れることは多いそうですが、ご自身の作品に昇華するというのは、はじめてのこと。「絵画の魅力をいかに鮮明にパーツへ落とし込めるか。サイズが小さいので難しかったですね」と語ってくれました。


胸もとに絵画を。ローランサンを愛する方はもちろん、ファッションに品良く“新しさ”を取り入れたい方におすすめです。

「Lamipas」さんのギャラリー

cocoroさんの「ポップアップカード」

モチーフ:アンリ・ルソー《婚礼》

「絵画の舞台化」に挑戦してくれたのは、ランタンカード作家のcocoroさん。平面のものを奥行きのある立体に起こすことで、生き生きとした印象が加わり、新鮮でユニークな風合いの作品が誕生しました。


「1枚の絵画を、切り込みと折り曲げで立体になるよう設計し立体化(ポップアップカード化)させているんです」というcocoroさんの作品。元の絵の印象を大切にしつつ、加える奇抜さのバランスやカード自体の強度面については悩みながら、ずいぶんじっくりと考えられたそうです。


ご自身も、学生のころから美術に興味があり、大いに感銘を受けたというcooroさん。歴史ある名画をモチーフに「平面と立体を行き来して、その不思議さやおもしろみを感じてほしい」と言います。

「cocoro」さんのギャラリー

ムムリク舎さんの「ブローチ」

モチーフ:アンリ・ルソー《婚礼》/マリー・ローランサン《マドモアゼル・シャネルの肖像》/オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》

刺繍作家・ムムリク舎さんがつくりあげたのは3種類のブローチ。テーマは、『絵画の中の女性たち』です。もともとお好きだったというルノワールの作品について、「今回改めて画集を見直しましたが、特に髪が豊かで美しい女性が多く、そういう女性が好きだったのかしら…と想いを巡らせてみました」と話してくれました。


その細部にもこだわりが込められています。ルノワールとマリー・ローランサンは、刺繍糸をあえて一本にすることで繊細な雰囲気を、対してアンリ・ルソーは糸を二本にして素朴で牧歌的な作風を、それぞれ絵画の印象にあわせて表現したのだそう。

艶やかな糸で丁寧に刺繍されたブローチは、これらかの季節、ファッションのワンポイントにもぴったりです。

男性も取り入れやすいデザイン。

「実は美術館の展覧会特設ショップで作品を販売させてもらうことは、わたしの最大の夢でした」と語るムムリク舎さん。美術館や秋のお出かけのおともとして、アートなブローチが装いに花を添えてくれるはずです。

「ムムリク舎」さんのギャラリー

picnicさんの「スマホケース・ポーチ・ハンカチ」

モチーフ:オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》

デザイナー・picnicさんが形にしたのは、ルノワールの名作《ピアノを弾く少女たち》で少女たちが身につけている洋服をモチーフにした作品です。

淡くあたたかみのある風合いを大切にしたピンクとブルーのベースから、スマホケース・ポーチ・ハンカチといった持ち歩くことができるアイテムを展開しています。「絵画から感じた印象を盛り込み、のっぺりと平面的なものにならないよう気を配りました」とのこと。

幼いころから、ご両親に連れられて美術館へはよく出向いたというpicnicさん。「展覧会特設ショップで手にとって、《ピアノを弾く少女たち》の洋服だ!と気づいてくださる方がいればうれしいですね」と話してくれました。ハンカチ・ポーチは順次発売予定ですので、おたのしみに。

「picnic」さんのギャラリー

さかもとみなこさんの「ペットボトルカバー」

モチーフ:アメデオ・モディリアーニ《新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像》/マリー・ローランサン《ポール・ギヨーム夫人の肖像》

ひとふでがきイラストレーター・さかもとみなこさんが手がけたのは、すっぽりと便利なペットボトルカバーです。モチーフは、「ポール・ギヨームご夫妻になるよう、絵画を選びました」とのこと。

いつもは額に収まり美術館に飾られている絵画が、「額を飛びだして一緒にお出かけする」というテーマでデザインされたというこの作品。絵画をイラスト化したあと、ふたりのモチーフは刺繍で仕上げられています。「グランドの”編み”の部分と、”刺繍”の部分を重ねることにより、額を飛び出している感じを表現してみたんです」とのこと。


「美術館は、生前に母がよく連れて行ってくれました。モディリアーニを一緒に見に行ったときのことを特によく覚えているので、母が好きな作家さんとコラボできたらきっと喜ぶと思い、真っ先に選びました」というさかもとみなこさん。「名画とコラボさせていただける日が来るなんて想像もしていなかったので、『まかぬ種は生えぬ』という想いで日々ものづくりをしてきて本当によかったと感慨深いです」と話してくれました。

「さかもとみなこ」さんのギャラリー

rala designさんの「グリーティングカード」

モチーフ:オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》/ポール・セザンヌ《りんごとビスケット》/アンリ・ルソー《婚礼》

デザイナー・rala designさんが今回完成させたのは、「異なるもうひとつの世界」。名画そのものが持つ印象を大切に、どうぶつなど自然界のモチーフに置き換えることで、まったく新しい、rala designさんらしさが詰まった作品に仕上がりました。

制作前のラフイメージ。

「『こんな作品にしたかった』と思えるものに仕上がったと思います」と話してくれたrala designさん。しかし、「最初は、他人の作品から自らの作品を生み出すというのは、雲を掴むような感覚でしたね。どうまとめるか、という部分でとても悩みました」と言います。

アンリ・ルソーの名画《婚礼》をモチーフにしたグリーティングカードは、まさに結婚のお祝いにもぴったり。「封を開けずにそのままプレゼントできるよう、飾れるパッケージにしています」とのことなので、ぜひ特別な贈りものに添えてみてはいかがでしょうか。

「rala design (ララデザイン)」さんのギャラリー

時代を超えて

作家さんの視点と技術が加わり、名画がまた新たな魅力を持った作品となって、いよいよ美術館の展覧会特設ショップに並びます。芸術の秋、時代を超えたクリエイターたちの共作をぜひ手にとって味わってみてください。

 


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【公式】オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

取材・文 / 中前結花  作品撮り下ろし / 真田英幸