読む、ものづくり vol.8『鹿児島睦の器の本』

スタッフが見つけた、みなさんの「ものづくり」の気持ちを刺激する、おすすめの本をご紹介します。「つくる」息抜きに、または「つくる」きっかけにしていただけたらうれしいです。

本との出会い

大学時代、ふと見かけた「鹿児島睦・図案展」のポスターをきっかけに、陶芸ゼミに入ったわたし。鹿児島さんの器をもっと知りたくて購入したのが、この『鹿児島睦の器の本』です。

世界のコレクター20名が所有する鹿児島さんの器を眺めることができる上、それぞれ、その器たちをどう使っているのか、というところまで紹介されているところが魅力です。鹿児島さんの作陶への想いなどもつづられていて、読み応えたっぷり。

今回は、わたしの特にお気に入りのページを厳選してご紹介します。

バリエ豊富な作品群

これは鹿児島さんの定番「染付×蝋抜き」技法の作品たち。独特の絵柄とブルーが目を惹くこのシリーズが特にお気に入りです。
初期に作陶された貴重な作品から、ユニークなどうぶつモチーフ作品まで、さまざまなラインナップを一気にたのしむことができるので、飽きのこない一冊になっています。

ためになる技法紹介

制作の技法をまとめたページは、「同じモチーフでも技法が異なるとこんなに雰囲気が変わるのか」と、実際に作陶する上でもとても勉強になります。わたしが特に好きなのは「印花」と呼ばれる、素焼き前のお皿にスタンピングで凹凸を付ける技。独特の風合いと色味がたまりません。

憧れのコーディネート

特に憧れているのが、このページで紹介されているコーディネート。シンプルなインテリアにお皿が映えていてとっても素敵です。鹿児島さんの器は洋食器との相性も抜群。わたしもいつかこんなテーブルウェアをたのしみたい、とページを眺めてはうっとりしてしまいます。

いつか鹿児島さんの器を実際にこの手にとって見てみたい…とずっと願っていたところ、思わぬことが起こりました。この記事の撮影を知った同僚が、「鹿児島睦さんの器を持っているよ」と言うのです!

そして今回、実物を見せてもらうことに。

実物に触れる

「ほ、本物だー!」と思わず声をあげてしまうほどに愛らしい器たち。まるで憧れの芸能人にあったような気持ちです。絵柄にも発色にも独特の味があります。

手に馴染む感じも心地いい。縁や模様の断面など、実物に触れることで、一層、鹿児島さんの器に惹かれてしまったのでした。いくらでも眺め続けていられそうです。
鹿児島さんの器は、これからもわたしの憧れであり、ずっと特別な存在です。

タイトル:『鹿児島睦の器の本』
著者:鹿児島睦
発行:美術出版社
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この本を教えてくれたひと:minneスタッフ ひなぴよ
取材・文 / 西巻香織  撮影 / 真田英幸