【気になるものづくり】九谷焼ロディ

作り手の想いが詰まった新商品や、これまでになかったものづくりを見つけてご紹介する「気になるものづくり」。今回取り上げるのは、石川県の伝統工芸品「九谷焼」の窯元で制作されている素敵なコラボレーション作品「九谷焼ロディ」です。

九谷焼で再現する、おなじみの「ロディ」

高聡文(たかとしふみ)さんの「金襴手花詰文(RO-16)」

耳にするだけでは、作品をイメージすることができない不思議なコボレーション「九谷焼ロディ」。そのアイデアのおもしろさや絵付けの美しさが、近頃SNSでも話題になっています。

歴史ある伝統工芸「九谷焼」

石川県九谷焼美術館より

「九谷焼」とは、石川県南部の金沢市、能美市、小松市、加賀市などで生産される伝統工芸品。仕事は主に分業で行われ、現在でも生地をつくる窯元(かまもと)、絵付けを行う職人さんが、石川県内でそれぞれに活躍されています。
 
その取りまとめや製造管理を行う「九谷陶泉」さんのアイデアがきっかけで、この「九谷焼ロディ」は誕生しました。

おばあちゃまからの贈りもの

石川県・九谷陶泉

百貨店への九谷焼の卸業や贈答品のコーディネートを行なっている九谷陶泉さん。普段から「母の日のお祝いに最適な食器はないか?」「お世話になった上司に九谷焼を贈りたい」といったさまざまな相談にも丁寧に応えられています。


あるとき、「娘が子どもを出産したので、わたしの地元に所縁ののある“九谷焼”を贈りたい」という女性からの相談が舞い込みます。はじめは、花器お食い初め食器を提案したものの、「洋風の住まいで暮らす、娘たちの生活に馴染まないのではないか」と、そのお客さまは悩まれてしまいました。
なんとかその要望に応えたいと考えていた九谷陶泉の山元さんは、ふらりと立ち寄ったベビー用品コーナーで、大きな瞳の子馬と目が合ったのだと言います。
 
「これを九谷焼でつくってみたら、おもしろいんじゃないか!」
 
縁起物である「馬」と「お祝い」の相性、そして「いつまでも飾っておくことができる乗用玩具」のおもしろさに気づき、山元さんは早速取り掛かりました。

試行錯誤の繰り返し

糠川孝之(はせがわたかゆき)さんの「色絵牡丹文」

イタリア生まれのロディの版権元との交渉は、「いきなりの申し出でだったので、驚かれていました(笑)」とのこと。それでも、お孫さんへの特別な贈りものを届けたい、という九谷陶泉さんの想いは、しっかり届きました。

武田朋己(たけだともみ)さんの「花笑み(RO-23)」

それからも、販売までの道のりは長かったと言います。なにより、陶器でロディの造形を忠実に再現するのは非常に難しく、何度も何度も原型をつくり直す作業を繰り返しました。そうして完成したのが、この「九谷焼ロディ」です。

広がるものづくり


初めてのお客さまになったおばあちゃま、そして娘さんは大変喜ばれたそうです。以来、ロディの世界観、そして九谷焼の魅力をどちらも大切にしながら、さまざまなデザインで制作を続けられています。
 
お部屋のインテリアとしてもたくさんの方に選ばれている九谷焼ロディ。お子さんやお孫さんに贈れば、きっと「家族のルーツ」の案内人になってくれるはずです。

・サイズの目安:縦7.5×横16×高さ17.5cm ・ 重さ450g
・詳しくは、「九谷焼ロディ」のサイトをご覧ください。