「あの作品」ヒストリー vol.6 ☆かぷり~す☆さんの、しあわせネックレス

自身の代名詞ともいえるような、長年愛され続けている作品をもつ作家さんに、その作品の誕生秘話を語っていただく連載企画。第6回目は、☆かぷり~す☆さんと「しあわせネックレス」の登場です。

☆かぷり~す☆
万華鏡・ガラス作家の「優和」「うづら」をはじめとする制作チーム。ワクワクするデザイン、カラーなど独自の技術を生かしたガラス作品を制作。
https://minne.com/@kaleidoscope


思わず見惚れてしまうような、美しいガラス作品を制作する☆かぷり~す☆さん。中でも4色のガラスを組み合わせてつくられた「しあわせ」シリーズは、色違いでいくつも購入される方も多い人気作品です。

今回は、そんな☆かぷり~す☆さんの「しあわせネックレス」ヒストリーに迫りました。

「4」へのこだわり

「しあわせネックレス」が生まれたきっかけをおしえてください。
☆かぷり~す☆
ガラス作家として活動する「優和」「うづら」のふたりが、「ガラスの魅力を詰め込んだ、まだ誰にもつくれない作品をつくりたい」と思ったことがきっかけです。もともと、“四つ葉のクローバー”など縁起の良い印象を持ちながら、忌み嫌われることも多い、不思議な「4」という数字に、ふたりともどこか惹かれていたんです。そんなさまざまな印象を与える「4」にこだわった作品にチャレンジしてみよう、と思いました。

☆かぷり~す☆
光が差し込む工房で、わたしたちはガラスを重ね合わせて、よく遊んでいます(笑)。この美しいガラスの透過をたくさんの方にたのしんでいただけたらいいなぁ、と考えていてふと思い浮かんだのが、4色のガラスを合わせた「4合わせ(しあわせ)ガラス」でした。

4色のガラスのみでつくられているとは思えない色の豊かさです。

☆かぷり~す☆
「しあわせガラス」は、4mmのガラスを4層に重ねて、4色のガラスを透過させて制作しています。完成するまでにはとにかく、試作、試作、試作、試作、試作の日々でした。

試行錯誤の繰り返しでしたが、塊となった4層のガラスには独特の美しさがあり、「しあわせお守り」という作品が完成しました。すると、たくさんのお客さまに手に取っていただけるようになり、さらに「これをネックレスにしてほしい」というお声をたくさんいただくようになったんです。

新たな技術への挑戦

ネックレスにするということは、重ねたガラスに穴を開けるということでしょうか。
☆かぷり~す☆
はい。ただ、穴を開けるには作品の構造上、どうしてもその分ガラスの色を減らさないといけなくて。でも作品の魅力を保ちたいので色数は減らしたくない。そこでまた試作を重ねる毎日が始まりました。

ガラスパーツを細かく切っては重ねて、組み上げて窯で焼いてはつくり直す日々。

☆かぷり~す☆
そうしてある日、ようやく理想の構造をつくることに辿り着くことができました。色を減らすこと無く、作品の魅力を保ったままネックレスを制作することに成功したんです。

試行錯誤の末に生まれた「しあわせネックレス」が、こうしてたくさんの方に愛され続けているというのは、うれしさもひとしおですね。
☆かぷり~す☆
おかげさまでこれまでにたくさんの方に手にとっていただいています。「しあわせ」という名前のとおり、お守りのように愛用してくださる方も多く、わたしたちもまた、しあわせな気持ちにひたっています。お顔の見えないネット通販ですが、イベントでは身につけて来てくださる方や「直接お礼が伝えたくて…」とお声をかけてくださる方がいたり。「わたしのためにつくってくださりありがとうございます」といっていただけたときは、涙が出るほどうれしかったですね。

「正面、横、斜め、裏。角度によっていろいろな表情を見せてくれます。持っておられる方はポカポカ太陽の下でクルクルと回して眺めておたのしみください」と☆かぷり~す☆さん。

ワクワクの結晶

「しあわせネックレス」はご自身にとって、どのような存在ですか。
☆かぷり~す☆
わたしたちの作品の中でもかなり制作の工程が多い一品です。「ガラスパーツを切って、一層、二層、三層、四層と重ねて窯で焼く」。トップをつくるだけでもこれだけの工程があります。でも焼きあがり、完成した作品を目にすると、そんな工程の多さを忘れてしまうほどに、美しさ、かわいさが勝るんです。

そんな「しあわせネックレス」は、技術の結晶というより、わたしたちのワクワクの結晶なのかもしれませんね。

最後に、新作の情報や今後の目標があればおしえてください。

☆かぷり~す☆
「しあわせネックレス」はカラー、大きさともにバリエーション展開をしていきます。他にも、誕生石ガラスや、クラウン、カレイドスコープなど、わたしたちの技術を活かした作品の新作を随時販売していく予定です。コンテストなどに向けた特別な作品づくりにも積極的にチャレンジしていきたいと思います!

以前にminneのコンテストに応募した際の作品のひとつ「しあわせボックス」。しあわせガラスを使った贅沢なボックス、器(未販売)です。

☆かぷり~す☆
こんなときだからこそ、たくさんの方々にガラスでワクワクキラキラをお届けしたいですね。


明るく、力強く、意気込みを語ってくださった☆かぷり~す☆さん。生み出すカラフルなガラス作品は、どれも元気を与えてくれるものばかりです。ぜひギャラリーをチェックしてみてくださいね。

次回の作品ヒストリーもおたのしみに。

作品ギャラリーを見る
 

取材・文 / 西巻香織