新作おしえてvol.6「mugiさんの新作、mini letter set おえかき」

この連載では、作家さんにSNSで「新作」を募集。編集部の目にとまった素敵な作品を、制作の背景と交えてご紹介していきます。第6回目にご紹介するのは、mugiさんの新作、ミニレターセット“おえかき”です。

作り手は、mugiさん

mugi
素材の味を大切に、切る、折る、曲げる、くっつけるなどさまざまな技法で、それぞれの素材を活かした作品を制作。
https://minne.com/@comgy

紙との出会い

物心がついた頃から「つくること」が好きだったというmugiさん。陶芸、お菓子、文章、と「自分の手でものをつくりだすこと」を自然とこなす毎日を過ごしていたと言います。

mugi
明確な進路を定めないまま、「ものづくりがしたい」という一心で芸大に進学。課題の制作のためにふと立ち寄った紙屋さんで、色とりどりの紙に出会ったことが、今のわたしの活動の原点です。

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カラーのトレーシングペーパー、花柄のエンボス加工がほどこされた紙、種類によって表情がまったく異なる色味、すべてがおもしろく目に映り、わくわくしたことを覚えています。

文化祭でそれらの紙を使って制作したアクセサリーを販売すると、ほぼ完売。これまで自分の世界だけで完結していたものづくりが認められたようで、そこから紙のアクセサリーづくりに夢中になっていきました。

mugiさんの人気作品「party」は当時のデザインに改良を重ねたもの。「この渋い色味は世代を問わず、たくさんの方に気に入っていただけています」とmugiさん。

こだわりの組み合わせ

やがて「ものづくり」は自分と切っても切り離せない関係だと確信したmugiさん。自身の名前の一部をとり「mugi」を作家名として作家活動をスタートすると、アクセサリーだけでなくレターセットなど紙雑貨の制作も行うように。

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アクセサリーも雑貨も「組み合わせ」をとても意識しています。色と色、紙の種類、厚さ、などを納得がいくまで組み合わせます。

制作時は紙が入ったファイルを広げ、イメージする色を模索して組み合わせているそう。

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たとえば、同じ「青」でも紙の種類によっては和風だったり、蛍光色が強かったり、やさしい風合いだったり、と表情が多岐に渡ります。そんな中から何度も組み合わせてイメージにぴったりはまるものを選んで制作をしています。

 
さらに、作品に名前をつけることも大切にされていると言います。
 

mugi
作品たちは大切な相棒です。その場限りの関係でなく、長く付き合っていきたいという想いから名付けをしています。長すぎず、簡単な言葉で。誰が聞いてもイメージしやすい言葉選びを心がけていますね。

そんなmugiさんの、新作をご紹介します。

新作は、「mini letter set おえかき」

mugi
誕生したきっかけは、お客さまの「レターセットよりもうすこし小さいものがあったらいいな」という声でした。手軽に、メッセージカードのように使えて、小さいけれどインパクトのあるミニレターセットをつくりたい、と思い制作しました。

便箋は小さい分、レターセット以上に存在感のある、すこし厚めの紙を使用。封筒はあえて装飾を控え、綴じ口は丸いデザインに。

日頃から、「つくれるものはなるべく自分の手を動かしてつくる」を心がけているというmugiさん。そうすることで、全体の調和をはかっているのだそう。

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作品の名札となる帯も手づくりです。この作品は「手帳用紙」という薄口の紙に刷ることで、便箋の柄が透け、やわらかい印象に仕上げました。

封をとめるシールもオリジナルで制作。
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お客さまの「かわいい」のひと声が制作の糧になっています。
自分ひとりで完結していたものづくりの世界がこんなにも広がったのは応援してくれる方がいてこそ。そのことを忘れずに、これからも日常に彩りを添えられるようなものづくりを心がけていきたいです。

「mini letter set おえかき」はこちら


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文 / 西巻香織