竹尾連載 紙のはなし第5回:質感がたのしいエンボスペーパー「T-EOSシリーズ」

300銘柄9,000種類もの紙を扱う、紙の専門商社・株式会社竹尾さんに、毎月ひとつ素敵な紙をご紹介いただく連載。第5回目は、質感をたのしめるエンボスペーパー「T-EOSシリーズ」です。

語り手は、株式会社竹尾・企画部の相田さんです。

今回取り上げる紙は、絵柄を浮き彫りにする“エンボス加工”がほどこされた「T-EOS(ティオス)シリーズ」です。

見た目も触り心地もおもしろい、質感豊かな12種類のエンボス柄をまとめてご紹介していきます。お気に入りの柄をぜひ見つけてみてくださいね。

有機的なエンボスパターン

まずは、自然と溶け合うような有機的なパターンを持つタイプをご紹介します。
草木やレザーなど自然の素材をイメージしたエンボスは、ユニークなものばかり。紙の名前と合わせておたのしみください。

左は庵(いおり)の壁のような自然の素材を感じさせる、「い織り」という種類のエンボス。右の「クロコGA」はその名の通り、クロコダイルの皮革をモチーフにしています。


左はクルミの殻をイメージした「ジェラードGA」。右はハンマーで細かく叩いたような、やさしい打ち付け模様が特徴の「ハンマートーンGA」です。

触りたくなる微細柄

思わずなでたくなるような、触感に訴えるきめ細やかなエンボスパターンも人気です。

左の「サガンGA」は砂岩を想起させる硬質な印象のエンボス。右の「ミニッツGA」はT-EOSシリーズの中でももっとも微細なひし形エンボスです。よく見ると、表面に小さなひし形がぽこぽこと連なっているのがわかるでしょうか。

極小のひし形がぎっしり。見た目はさりげないですが、触れてみると思った以上に質感があります。

存在感あふれる柄もの

最後により個性的な魅力を放つエンボス柄をまとめてご紹介します。どれも1枚でも存在感たっぷりですよ。
まずはジオメトリックなエンボスパターンからピックアップ。

左の「タッセルGA」は均整のとれた細かい幾何学柄が特徴。右はギンガムチェックをイメージした格子柄エンボス「ギンガムGA」です。

ほかに、織柄をたのしめるエンボスもあります。

左の「ジャガードGA」は洗練されたジオメトリックな織柄エンボス。右の「NTほそおりGA」は伝統的な織柄をイメージしたエンボスです。

シンプル派におすすめなのは縞柄です。左の「NTストライプGA」はシャープな印象を与える細いストライプのエンボス。右の「ユニテックGA」は重厚感のある有機的な縞柄がほどこされています。

このように、T-EOSシリーズには、ひと言に「エンボス」といっても実にさまざまな柄のご用意があります。より好みにフィットするものをお選びいただけたらうれしいです。

色との組み合わせたのしむ

また、T-EOSシリーズでは、エンボスパターンごとに、そのイメージや特徴を活かす色をセレクトしてあります。たとえば、革のイメージの「クロコGA」では風格を感じさせるダークな濃色。ポップさを感じさせる「ギンガムGA」ではヴィヴィッドな明るい色。「い織り」は和をイメージさせる色など、エンボスのイメージと色の関係もぜひたのしんでいただきたいです。

使いやすいベーシックなカラーはもちろん、最新技術を駆使した高彩度な濃色やトレンドカラーなど、最大50色のカラーパレットになっているので、ぜひ竹尾のお店やウェブページをご覧くださいね。

プラチナホワイトに注目

ちなみに、印刷物に特におすすめなのは、50色の中で最も白い「プラチナホワイト」。この色に限り、オフセット印刷により適するように表面に塗工をほどこしています(微塗工品といいます)。
書籍カバーなどにも人気のカラーで、印刷物にチャレンジしてみたいという方はぜひチェックしていただきたいなと思います。

さいごに

エンボスペーパーは、貼箱、カード、封筒など、使いみちはさまざま。目で見ても印象的ですが、手に取って触れたとき、いっそうその魅力を感じられる紙です。
ぜひ実物に触れてみてくださいね。

それでは、次回もおたのしみに。

竹尾ウェブサイトで「T-EOSシリーズ」を見る

 
編集 / 西巻香織 撮影 / 真田英幸