【連載】わたしのHANDMADE AWARD vol.1 〜 LINDA TOKYOさん「minneに向けたサプライズ作戦」

アメリカンテイストただようポップなデザインの作品を手がけるLINDA TOKYOさん。キュートな世界観でファンを魅了し、minneが主催する「ハンドメイド大賞」では二度の受賞経験をもつ、人気作家さんです。第一線で活躍し続けるLINDA TOKYOさんにとってものづくりとは?minne、そしてハンドメイド大賞への想いについて迫りました。

わたしのHANDMADE AWARD

作家さんの発掘・支援を目的として2015年より開催している「minneハンドメイド大賞」。今年は「minneハンドメイドアワード」と名称を変えて新たに誕生し、8月1日より作品の応募受付を開始します。応募にあたって、すこしでもみなさんの参考になればー そんな想いで、minne mag.では過去の受賞作家さんにお話をおうかがいすることにしました。今回は、ハンドメイド大賞で2年連続の受賞経験をもつ、LINDA TOKYOさんの工房からお届けします。

プロフィール

LINDA TOKYOさん

食べものをモチーフにした、ポップなデザインのオリジナル雑貨を制作。2015年に開催された「ハンドメイド大賞」では『株式会社パジコ賞』を、「minneハンドメイド大賞2016」では『金賞』を受賞。


青春時代の“憧れ”をデザインに

今回わたしたちは、作家さんの工房をはじめ、カフェやコワーキングスペース、レスリング場など、さまざまなジャンルが一堂に集まった、カオスで魅力あふれるビルの一角にある、LINDA TOKYOさんの工房「LINDA STUDIO」にお邪魔させていただきました。

minneで多くのファンを持ち、ハンドメイド大賞では2度も受賞されるなど、第一線で活躍し続けるLINDA TOKYOさんですが、ものづくりとの出会いはいつ頃なのでしょうか?

LINDA TOKYO 学生時代は美術系の学校を専攻していたり、社会人になってからも、コピーや映像を学んでみたり。何かをつくる、ということはずっと好きだったと思います。子どもの頃は、自由に絵を描くことがすごくたのしかった記憶があります。そこがルーツかもしれないですね。

今の作品と通じるようなものをつくられていたんですか?

LINDA TOKYO 子どもの頃に描いていたのはかわいい絵でしたね。土の中のモグラのアパートメントとかを漫画にしたりとか(笑)。青春時代は70年代パンクロックカルチャーや、60〜80年代のアメリカ映画などに強く憧れて。子どもの頃は、映画に出てくる主人公のアメカジや、BMXなんかにすごく目がいきましたね。「欲しいよ〜!」なんて親に言って、買ってもらったりしていました。さらに古い世代の昭和歌謡や、60年代の日本のプロダクトデザインなんかも好きだったので、「古き良き」が今のLINDA TOKYOの作品に反映されているんだと思います。

オフィスのいたるところに、アメリカンテイストやキャッチーなデザインの雑貨が並んでいました。この場所でLINDA TOKYOのキュートな作品たちが生み出されているというのは、納得。どの角度も画になるような、おしゃれで居心地のいい空間でした。

青春時代の“憧れ”をデザインに

minneで販売を始められたきっかけを教えてください。

LINDA TOKYO 「自分でものをつくって売ってみよう」と思った時期が、minneさんがサービスを始められて少し経った頃で、タイミング的にちょうどよかったんです。わたしがつくりたいものに対して、世間の支持ってどれくらいあるんだろう?と思って、実際にネットで販売できる場所を探していました。

LINDA TOKYOさんの作品といえば、かわいくて美味しそうで、見ているだけで笑顔になってしまうようなデザインが特徴です。いちばん最初に販売したというパンブローチは今なお大人気。こんがり焼けた食パンに、ツヤ感、透け感のあるトロッとしたいちごジャムがのっています。

作品のみならず、パッケージのかわいさにも定評あり。「台紙や箱など、すべてのデザインをたのしみたいんです」とLINDA TOKYOさん。

サービスがスタートした当初からということは、minne歴6年ですね。使い続けてみていかがですか。

LINDA TOKYO 日々、機能的にどんどん使いやすくなってる、ということもありますが、わたしはサービス自体はもちろん、「人」を感じるminneが好きなんです。インターネットのサービスだけど、ちゃんと「人」が見える。作家って基本はひとりでつくっているけれど、minneを使うことで、ひとりじゃないんだって思えたというか。minneスタッフはなんだかバンド仲間みたいな感じがありますよ。真面目な部分と、熱い部分、ふざけあえるところもあったりして(笑)。

「ハンドメイド大賞」に応募した理由

minne作家として日頃の制作でもお忙しくされていたなかで、ハンドメイド大賞にも参加されたのは何かきっかけがあったのでしょうか。

LINDA TOKYO ひとつのアイテムをずっと同じクオリティでつくり続けると、だんだんしんどくなってくるんですよ。ものをつくることって、新たなアイディアをかたちにしていくおもしろさが大きいと思うんです。どうなるか自身でもわからないから。ただ、日々作業に追われていると、自由にものをつくる時間を自分で確保することってなかなか難しいんです。

頭に思い描く通りに、作品が形となってできあがった瞬間が一番の幸せなのだそう。制作において数々の過程を経ているからこそ、達成感もひとしお。

LINDA TOKYO ハンドメイド大賞は逆に、自由につくる、好きにつくるというのがベースで、決まりでもあるので。参加を決めたことで、自由につくるための時間をちゃんと考えられたというか。本当に自由にやっていいんだ!という気持ちになれたんです。わたしは「好きなようにつくれる場所を与えてもらえたから参加した」というのが大きかったかもしれません。

アイディアを生んだ意外な発想

「ハンドメイド大賞」は応募から締め切りまで、約2か月という短い期間ですが、どのように制作を進められたんですか?

LINDA TOKYO まあ大変ですよね。ただ、発想から完成まで好き勝手にやりたいとなると、時間はいくらあっても足りないのだろうと思います。半年あれば、半年でも足りないってなるだろうから、2か月で意のままに制作につとめるのも大切なことなのかなと。焦りながらも考えて、あ!ひらめいた!という感じです(笑)。ひらめかないときは、全然ひらめかないので、運もありますね。思いついたからとってもラッキー、それだけです。

「ハンドメイド大賞2015」で企業賞の“株式会社パジコ賞”を受賞した作品。リアルさもありながら遊びゴコロもたっぷりの輪切りのバナナは、ひとつひとつがマグネットになっていて、実用性までばっちりです。

作品のアイディアはどのように生まれたのでしょうか?

LINDA TOKYO デザインがおもしろくて、ギミックがあるものを、と考えましたね。あとは、minneの人をおどろかせたい!という強い気持ち(笑)。minneのスタッフさんの間で「なにあれ!あの人こんなのつくってきたの⁉」という会話が出るだけでもいいなって思ってました。

そのような想いがあったとは、なんだかうれしいです(笑)。応募作品は見事に企業賞の受賞へつながり、続く「ハンドメイド大賞2016」では金賞を受賞されました。

LINDA TOKYO 1回目の制作がとてもおもしろかったので、また応募しました。2回目のときは、新しいチャレンジもして、形になるまでの苦労もあったので、すごくうれしかったです。

「ハンドメイド大賞2016」で金賞を受賞した作品。ひとつひとつのクッキー、缶、すべてが手づくり。付属のマス目ハンカチを広げれば、リバーシーゲームもたのしめるという、ユニークな逸品です。

完成するまで、どのようにモチベーションを保ち続けたのでしょうか?

LINDA TOKYO やはり、頭の中をかたちにしていくおもしろさでしょうか。完成に一歩ずつ近づいていく過程をたのしみましたね。完成したときのよろこびが大きいことは自分自身でわかっているので、手がかかる作業工程にも向き合えるんだと思います。

受賞後の変化とあらためて気づいたこと

「ハンドメイド大賞」での受賞をきっかけに、作家活動の広がりなどはありましたか?

LINDA TOKYO 「ハンドメイド大賞を見て連絡しました」という企業からの案件はとても増えました。出版社や海外からもメールで制作依頼をいただいたり、リトアニアやフランスで行われる日本関連のプロジェクトに協力してほしい、というお話もいただきました。昨年、「クラウド会計ソフトfreee」さんのプロモーションに参加させていただいたのも思い出深いですね。

クラウド会計ソフトfreeeのコンセプトムービー内で、「フードロスを無くそう」というテーマのメインビジュアルに抜擢されたのが、LINDA TOKYOさんの巨大なフェイクパフェ。

フェイクパフェ(右側)に、本物のパフェ(左側)を合体させた目をひく作品は、PR動画に登場しただけでなく、多くのインフルエンサーに拡散され、話題となりました。

LINDA TOKYO ほかにも、受賞してあらためて気づいたことがあります。それは応援してくれるお客さまや励ましてくれるクリエイターさんがいかにありがたい存在かということ。わたしのお客さまは作品をコレクションしてくださる方が多いんですが、わたしの受賞を知って、お買いものの際にメッセージをくださって自分のことのように喜んでくれました。すごくすごくありがたい存在。本当に感謝ですね。

受賞後の変化とあらためて気づいたこと

LINDA TOKYOとして、今後やってみたいことはありますか?

LINDA TOKYO 食品関係の企業さんと、なにかおもしろいことができるといいですね。長年の夢は、映像作品に関わること。freeeのコンセプトムービーに参加させていただいたときもやっぱり動画っておもしろいなと思いました。映画やCMでの作品提供は実現したらうれしいですね。

憧れを持っていた映画の世界に、時を経て自分の作品が登場する。とっても素敵ですね。最後に、今年も作品募集がスタートするminneのコンテストですが、応募を迷われている方へメッセージをお願いします。

LINDA TOKYO minneのコンテストは、好きなものをつくって、それを多くの人々に見てもらえる場所です。ものをつくる人にとっては醍醐味なんじゃないかなと思います。制作に追われて、ちょっと辛くなっているような作家さんにも、自由を感じながらものをつくるたのしさを思い出させてくれる、とってもいい機会だと思います。応募したほうがいい、というより、ひとりでも多くの作家さんに、このアワードをたのしんでほしい!という気持ちですね。

「minneハンドメイドアワード2018」エントリー作品募集中!

作家さんの発掘・支援を目的に開始した「minneハンドメイド大賞」。4回目の開催を迎える今回より、コンテスト名を新たに「minneハンドメイドアワード」として生まれ変わりました。みなさまからのたくさんのご応募、お待ちしています。

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